視察期間: 2024/9/9~2024/9/13
場所: アメリカ、シカゴ - マコーミック・プレイス
概要
IMTS 2024(International Manufacturing Technology Show)は、製造業界の最新技術とトレンドを網羅する世界最大級の展示会です。今年の展示会では、AI、ロボティクス、オートメーション、IoT、先端製造技術に関連する製品やソリューションが多く展示されていました。弊社は、Central Japan アクセラレーションプログラム - Market Discovery Immersionのプログラムに選定され、この展示会を視察する機会を得ました。私たちの関心領域であるITシステム開発、AI画像処理、ROSベースのロボット制御に関連する出展者のブースを中心に視察しました。
主な視察内容
AI画像処理と自動化
出展者A: 高度なAIアルゴリズムを用いたリアルタイム画像処理ソフトウェアを展示。製造ラインの品質検査に特化した新機能が発表され、検査時間の大幅な短縮が可能に。
出展者B: 自動化検査ソリューションで、AI画像処理とロボットアームの連携デモを実施。特に、ROSベースの制御システムと組み合わせた実用性に注目。
ロボティクスとオートメーション
Universal Robot(UR)のブースでは、ロボットのシミュレーションが展示され、3Dカメラを使用して物体を検出し、ピック&プレースを行っていました。制御およびシミュレーションシステムには、Nvidia JetsonとNvidia Isaac(ROSに類似)が使用されています。
。Apptronik社は、物流、製造、小売などの産業向けにヒューマノイドロボットを展示しました。
。OnRobot社は、自動でコーヒーを作るシステムを提供しています。
製造業向けソフトウェアとITシステム
出展者E: 製造プロセスの最適化を支援するソフトウェアプラットフォームの展示。AIとデータアナリティクスを活用した生産スケジューリングの自動化が注目ポイント。
出展者F: デジタルツイン技術を用いた工場管理ソリューション。シミュレーションとリアルタイムデータを統合し、生産効率の向上に寄与する新機能を紹介。
注目トレンド
AIとロボットの統合: AIを搭載したロボットの自律的な製造プロセスへの適用が進んでおり、製造現場の効率化と品質向上が見込まれます。
Digital Twin: 実装とシミュレーションの橋渡しを行う新しいツールの開発が進んでおり、現場へのAIとロボット導入を容易にする動きが見られます。
持続可能な製造: 環境に配慮した製造プロセスの導入や、エネルギー効率を高める技術も数多く展示されていました。
まとめ
IMTS 2024は、製造業の未来を示す最新技術とトレンドを幅広く網羅しており、当社のビジネスにとっても多くの示唆を得ることができました。特に、AIとロボティクスの連携やROSベースの制御技術に関する新しいソリューションは、今後の製品開発やサービス提供に大いに活用できる可能性があります。次のステップとして、視察で得た情報を社内で共有し、具体的な導入計画を検討したいと思います。 最後に、AlchemistXのJosh Furstoss様、JD Sassaman様、Laurent Rains様、そしてShaan Hurley様のおかげで、今回の展示会を視察することができました。心より感謝申し上げます。
図:HACHIX社員とShaan Hurley様
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